2020年4月の不動産Movement
- 2020/05/14
- 不動産ニュース, オアフ不動産Movement(Market Stats)
先月のオアフ島における不動産取引価格の推移は以下の図のようになっています。
COVID-19はオアフ島の不動産販売にも影を落とす
ホノルルリアルター協会(HBR:Honolulu Board of Realtors)は最新のニュースリリースで、オアフ島の4月の販売状況を発表しました。それによると、4月の既存住宅全体(戸建て、コンドミニアム&コープ)の販売数は、戸建てとコンドミニアムそれぞれで20%以上の減少になりました。新しい販売物件、アクティブリスティングも、前年比で42%の大幅な減少になりました。
「想定していたことではありますが、4月の販売状況は販売戸数だけでなく、在庫数(inventory:市場に出ている販売可能な物件数)も減少し、新型コロナウイルス感染症の影響をまともに受けました」と、HBR会長のトリシア・ネコタ女史は語っています。
しかし、販売価格の中間値は戸建てが809,000ドルで、2019年4月の766,750ドルから5.5%上昇しており、コンドミニアムも同様に前年同月比で7.4%上昇し、418,950ドルから450,000ドルになりました。
今後、市場に出てくると予想される新しい販売物件に関しては、3月23日から施行された自宅待機条例(Stay-at-Home Act)の影響を受けて、当分の間は物件数の減少が続くと思われます。特に、高額な100万ドル以上の価格帯のリスティング数は、前年との比較でも戸建てとコンドそれぞれで51.4%、58.1%の減少です。
住宅ローンの利率が歴史上最低値を記録している今の時期は、物件を購入するにはまたとないチャンスですが、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による失業などもあり、金融機関は審査基準を厳格化し始めています。
自宅待機条例が施行されてから販売された戸建ての物件は全体の26%でしかなく、前年の同時期は41%もありました。コンドミニアムも同様で、条例が施行されてから販売された物件数は全体の24%と、前年の37%からは大幅に減少しました。
「これらの状況を見ると、売主も買主も、現況の把握と今後市場がどのように進展していくのかを見守っているように見えます。自宅待機条例が解除され、それまでの日常生活へ戻っていく段階で、落ち着きを取り戻すことができれば、不動産市場も以前のような活況を取り戻すことができるのではないでしょうか」と、HBR会長は述べています。
詳細な統計はこちらをご参照ください。