2020年5月の不動産Movement

先月のオアフ島における不動産取引価格の推移は以下の図のようになっています。

2020年5月 オアフ島の不動産統計

オアフ島の不動産販売は正常化へ

戸建て住宅やコンドミニアムの販売戸数は前年を下回ったものの、新規の販売物件数や成約物件数は前月より増加。

2020年のホノルルリアルター協会(HBR:Honolulu Board of Realtors)会長、トリシア・ネコタ(Tricia Nekota)女史は、「前年との比較では、販売戸数は減少したものの、中間価格は例年より少ない在庫数と高い需要に支えられて現状を維持しており、想定内の結果でした。ホノルルを含めてハワイ州全体で、回復の兆しが見えています」と述べました。

販売に関しては、ホノルルの中間価格帯に当たる600,000ドル〜800,000ドル台の戸建てで前年対比26.3%減少しましたが、高額価格帯の1.4Mドル以上の物件は前年とほとんど変わりませんでした。コンドミニアムは全ての価格帯で30%以上の減少になり、特に1Mドル以上の価格帯は85%の下落幅になり、2019年5月の販売戸数40に対し6ユニットと、大幅な減少になりました。

前年対比で販売戸数は減少しましたが、明るい兆しとしては、戸建ての需要は引き続き好調で、販売されてから成約までに掛かる日数(DOM:Days on Market)が最短の13日になりました。3月及び4月に、マーケットから一旦引き上げられた販売物件は全体の30%もありましたが、5月末までに再びマーケットに戻ってきたことにより、販売物件総数は4月に比べて17%も増加しました。

5月の成約件数は4月より32%増加し、30年ものの固定金利も5月末には3.15%にまで下がりました。消費者心理がこの歴史上最も低い金利を見逃すはずはなく、全米の住宅ローンの申請件数は4月から54%も上昇、前年5月との対比でも18%上昇しました。

また、ネコタ女史は「週末開催の一般向けのオープンハウスが、ホノルル市長の許可を得て6月5日から再開しました。新しい生活の中、私達の最優先事項はお客様やエージェントの健康管理にあるので、CDCのガイドラインに則り、ソーシャル・ディスタンシング、マスクの着用や入室時の手の消毒、入室人数制限などを厳守しながら進めていきます」と語りました。

詳細な統計はこちらをご参照ください。

2020年5月 オアフ島の不動産統計

<Source: Honolulu Board of REALTORS>