2020年6月の不動産Movement

先月のオアフ島における不動産取引価格の推移は以下の図のようになっています。

2020年6月 オアフ島の不動産統計

前年比では減少も、6月の販売戸数は5月を大きく上回る

ホノルルリアルター協会(HBR:Honolulu Board of Realtors)は6月のニュースリリースで「全体の販売戸数は、前年同月と比べると減少しましたが、5月の販売戸数よりも増加しました」と発表しました。販売戸数は2019年6月と比べると23.3%の減少ですが、5月よりも22.3%も増加しました。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収まらない中で、6月が5月の販売戸数を上回ったことは、市場が徐々に回復してきた証拠です」とHBRの2020年会長、トリシア・ネコタ女史は述べ、「さらに、住宅ローン金利が戦後最低の3%を割っていることは、バイヤーにとってはまたとないチャンスであり、停滞している需要と販売可能な物件数(在庫数:inventory)の少なさから、セラーにとってマーケットは未だに頼もしい市場であると言えます」と指摘しています。ハワイでは5月に入ってようやくロックダウンが終わり、5日から段階的にビジネスを再開し始めました。

既存住宅の戸建ての販売数は、前年同月比で7.6%の減少になりましたが、5月よりも21.8%増加しました。戸建ての中間価格は、前年6月から3.3%下がって770,000ドルでした。新規のリスティング物件数は、前年と比べると14.6%減少しましたが、5月よりも13.6%増加しました。

コンドミニアムの販売数は、前年同月から34.0%の減少でしたが、5月よりも22.8%増加しました。コンドのリスティング物件数は、前年比で20.8%減少しましたが、5月よりも17.5%増加しました。販売価格は、すべての価格帯で下がりました。

「ハワイでは失業率が高く、COVID-19の収束にはまだ時間がかかると思われる中で、私たちの不動産業が経済の回復を牽引していることは、とても明るい材料です」とネコタ会長は語っています。

通年で見てみると、戸建ての販売戸数は前年の95%程度になっており、コンドミニアムは前年の78%の状況です。中間価格は安定しており、戸建ては1.3%の上昇で785,000ドル、コンドは2.1%の上昇で427,750ドルです。

詳細な統計はこちらをご参照ください。

2020年6月 オアフ島の不動産統計

<Source: Honolulu Board of REALTORS>