好調な全米住宅市場
全米リアルター協会(NAR)の6月レポートによると、マイホーム購入のバイヤー層の増加と販売可能な物件在庫数が限られていることで既存住宅の中間価格値は2006年に記録したピークを上回ったと報告しています。
全米における既存住宅の中間価格値は236,400ドルと昨年の同月から6.5%増加しており、2006年7月に記録している中間価格値の最高値、230,400ドルを超えて歴史的な最高値に達しました。
それに伴い、市場に出てから売却されるまでに掛かる日数も34日間とリセッション以来最も短くなっています。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏によると、「1年以上に及ぶ雇用状況の改善で失業率が減少し、経済の発展を促した。各家庭の安定感がマイホーム購入に向けられている。中には金利の低いうちに購入しておいた方が得である心理も隠せない。今年の後半以降に住宅ローン金利が上昇する可能性が考慮されている」と述べています。
加えて既存住宅全体の季節調整済年間販売戸数も549万戸と昨年同月時から10%上昇しています。
既存住宅市場の販売可能な在庫数(Inventories)は未だに少なく、全米の47%の売り物件は、売却までに30日か
からない状況です。
ホノルル・リアルター協会の発表によると、ホノルル市場は既存の戸建中間価格値が前月と変わらずに70万ドルで、引き続き高い水準にあり販売戸数も昨年の同月より増えています。コンドミニアムは338,500ドルで中間価格値は前月より下がりましたが、販売戸数は戸建同様 に増加。売却までに掛かる日数は戸建が18日間、コンドミニアムが22日間で、売却価格も販売価格と同額あるいはそれを上回る価格で売却されている状況(戸建100.1%、コンド100.6%)にあり、市場は以前として好調です。